~7/27 読書会開催記録~
なかなか梅雨明けって感じがしませんね💦
本日は3名の参加者で開催させて頂きました!ありがとうございます!
今日のテーマは「ストーリーを語ること」です!
~個人のストーリーに信用が集まる時代~
今回紹介して頂いた「座右の寓話」という本は、イソップ童話や古典から集めた「ストーリー」をもとに、教訓やものの見方を考えるという内容になっています。有名どころだと、「キツネとぶどう」や、「人間万事塞翁が馬」などが取り上げられています。
一つ印象的な寓話を取り上げます。
~ 二人の商人 ~
昔、広州の商人と他国の商人が、二人で一緒に碓氷の峠道を登っていた。
猛暑のなか、重い商品を背負って険しい坂を上るというのは本当に苦しいのです。
その時他国の商人が汗をぬぐいながら言いました。
「この山がもう少し低いといいんだけど…こんな仕事ならいっそやめてしまいたい」
これを聞いた広州の商人は、「同じ坂を、同じくらいの荷物を背負って登るのです。あなたがつらいのも私がつらいのも同じことです」と言いました。
「私はこの山がもっともっと、いや10倍も高くなって欲しいと思います」
「そうすれば大抵の商人は途中で帰るでしょう。そして私は一人で山の彼方に行って、思うように商売をしたい。山がまだまだ高くないのが、私には残念です。
この寓話から分かることは、「大変なことを淡々と続けられる人は、多くない」ということです。だからこそ辛いことには参入障壁があり、本当に確信を持って続けられる人は、大きな結果という果実が得られる可能性が高いということです。無心で登り続けていたら、いつのまにか誰もいなくなった。ということです。
「大変なこと」「苦しいこと」はチャンスなんです。
今回の寓話は、「苦しいことを続けることは、チャンス」という教訓をくれる内容でした。そして、今回は二人の商人の具体的な「ストーリー」が私たちの理解の助けになりました。ここで考えられるのは、ストーリーの重要性です。理解を助けるのは、理論ではなくストーリーであるということです。
最近のビジネス書ブームを支えていると言われるのが、「NEWSPICKS BOOK」です。幻冬舎とニュースアプリケーションのNEWSPICKSのコラボで出版されているのですが、近年は堀江貴文や前田裕二等、起業家の本が爆発的に売れています。この売れる本に共通しているのが、ストーリー調になっているという点です。作者の人生、経歴、挫折、克服など、本を読み通せばその人の内面まで分かるような熱量があります。だからこそ、本に書かれている成功法則やメソッドがより自然に頭に入ってくるのです。そしてそのストーリーによって作者そのものに共感が集まります。小説の場合は有名な作家や個人的な嗜好によって本を選ぶ傾向が強いと思いますが、今はビジネス書も著者で選ぶ時代です。
日々のコミュニケーションにおいて、ビジネスリレーションの構築において…あらゆる面でストーリー性を持たせることが相手の理解を助けるために最も大切なことになりました。よく「自分のことをしゃべるやつはモテない」とよく言われますが(笑)、自分のストーリーを語り、それに信用を集められる人が成功する時代になっています。
SNSなど匿名性が高く、相手の素性が見えにくい場が増えているからこそ、自分のこと語ることは相手との距離を縮める上で有効なツールとなるのです。
当読書会は紹介される読書の内容から脱線する割合が非常に高いのが特徴なのですが(笑)、脱線から議論が広がり、学びが生まれるという風に思っています。
自分のストーリーを語りたい方も、人のストーリーを聞きたい方も大歓迎ですので、ぜひ一度遊びにいらしてください。